片方のポケットに夢を誂う夕暮よ
町の灯が空々しくてため息を誘う
幼い日に憧れた全ては掴んでると
説き伏せる胸を盗んで木枯が往く
こんなはずじゃなかったこの人生
いったい何処が境目だっただろう
悔やんでも止んでももう戻れない
片方の耳を瞑ったら賑わう駅前を
唯ひとり人混み縫って思う侭進め
追掛ける眩しさと追越す淋しさよ
くたびれた脚にこぞって絡まる闇
どうかやりなおさせてよこの人生
もう一度あの瞬間をつかまえたい
笑っても泣いても嗚呼行ったきり
こんなとこなのか知らんこの人生
いったい何から制限されているの
いいや!最初から自由そのものさ
たった今この瞬間をつかまえたい
わたしたちは何時も‥行ったきり


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