捨てられた小さな黒猫
雨の中 ひとり ないていた
冷たくて 震えが止まらない
哀しくて 涙が止まらない

手を伸ばせば ほおずりをして上目遣い
甘え方を分かってるんだね

冷たい街にサヨナラをして 君と部屋へと逃げよう
胸に伝う小さな鼓動 そっと壊さぬように
…夜は更けてゆく

凍えてた孤独な心を 何度でも舐めては溶かしてゆく

窓の外は 今日も雨で
誰一人 僕たちの邪魔は出来ない

朝も夜も 抱き締め合って 淡い夢を踊ろう
爪を立てて 優しく噛んで 強く絡まりながら
…雨は降り続く

朝も夜も 抱き締め合って 淡い夢を見ていた
胸に残る君の爪痕 今も消えないまま
青く澄んだよく晴れた日に 君は遠くへ消えた
僕の愛しい気まぐれな猫 窓は開けておくよ

…帰るその日まで


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