「目を覚ましてよ」 とか言うからさ

つい可笑しくて笑ったんだ

最近ろくに眠った 覚えがないから


何かに取り憑かれたように

視線を縛られる その間

決まってあの日の、あの場所、あの声に呼ばれている


わかるよ 少しの優しさで

わかるよ ここには何も無いと

だけど耳を澄ませば まだ声に呼ばれている


正しい嘘を選べば救われるはずなのに

十字架は重みを増すばかり


許されない過去に染められた この手は伸ばせない

拒絶の目でうなずいて 溜息に想い隠す

羽根は開かれた 闇夜に溶けだす色に

願わくは もう一度サナギへ


汚れた舌が 欲しがるままに寄り付けば

誰よりも綺麗な その瞼さえも…嗚呼


新しい靴を履き 隣を歩いたのに

足跡によどんだ陰が滲み出す


許されない過去に染められた この手じゃ触れない

拒絶の目でうなずいて 溜息に想い隠す

羽根は開かれた 闇夜に散りゆくように

願わくは もう一度サナギから 君の下で

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