細い畦道真綿を踏みゆけば 変わらぬ景色が吐息に臼暈けて
燻る煙が誘うあの場所に 佇む愛しい微笑み

あの日々の記憶そのままに 留まるこの胸に 
隙間風吹く夜はあの笑顔浮き沈む

触れそうな指先もどかしく 悟られない様に 
赤らめた横顔ふいに背けてみせた

淡いせせらぎ奏でる瀬の畔 しゃがんで見つけた四枚の白詰草  
瞳合わせて交わした指切りに 貴方が零した泪一粒

過ぎ去りし季節手繰り寄せ 貴女に伝えたい 
言葉にしてしまえば消えそうなこの想い

あの日々の記憶そのままに 留まるこの胸に 
隙間風吹く夜はあの笑顔浮き沈む

さよならさえも告げぬままに 霧に霞む姿は 
今も尚心に溢れあの時のまま

今も...今も...

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