見つめてるものの
本当の姿
目を閉じたあとに見せるため
また今日も時は
引き裂かれそうな
孤独だけ紡ぐだろう

闇に咲く白蓮
忘れ得ぬ人々
それでも追憶は
未来から訪う

吐息に変わる言葉たちは
羽化する魂の翼よ
舞い散るでしょうか

迷って乱れて
あなたへと刻みたい
この文字が

伝えたいことの
真実の欠片
それさえもうまく届かない
指先に滲む血で認めたら
こころまで零せますか

生きるわれらに
残された一言が
サヨナラだとしても

眸に宿るのは
消えそうな夕星
見詰め合えたらいい
そこに夜を点そう

生まれる前の言葉たちが
ふたりの隙間に横たわる
聴こえるでしょうか

歌が歌が
その耳にだけ捧げたい
この声が

信じられるほど
確かな何かが
この世にどれだけあると云う
愛と夢とか
曖昧なものに
縋り付きたいのは何故

ああでも今は
残されたぬくもりを
抱き留められるなら

見つめてるものの
本当の姿
目を閉じたあとに見せるため
また明日も時は
引き裂かれそうな
孤独だけ紡ぐだろう

伝えたいことは
からだの奥底
あまりに沈んで届かない
指先に浮かぶ血で認めたら
こころまで送れますか

生きるわれらが
最後に育てるのが
サヨナラばかりだとしても


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