古びたコトバ繰り返しつぶやいてみる
伸ばしたままの爪痕はほら消えないよ

探し物なら見つかるように置いてくよ
少しずつ変わるでしょう 街の色と共に

旅慣れないぼくの両手は
つまらない荷物でうまく手も振れないけど

遠く離れた空へと向かうよ 隠しても隠せない弱さに
春の風は優しくそれでいて強く 花びらヒトツ宙に舞う

並んだきみがいつものように笑うから
迷わないふりをした きっときみもそうでしょう

さよならはまだ歌わない コトバに変わらない
想いは深くにしまいこんで

遠く遠く離れた空へと向かうよ 失くしたり手にしたりしながら
ヒトリきりではないけどフタリでもないから
届かない夜もあるだろうけど

ぼくが残した花びらに書いた不確かな未来の行方は
だれが知るでもないけど伝えられないけど
忘れることもないだろう

そして遠く離れた空へと向かうよ 隠しても隠せない弱さなら
春の風に溶かしてぼくごと溶かして 流されるままに泣くよ

春の風は優しくそれでいて強く 花びらヒトツ宙に舞う


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