手のひらに咲いた 朝もやの花を
窓辺に置いて ドアを開ければ
腕にからみつく 夜がほどけない
心の中は忘れることばかり
今にも川が 溢れるように
待ってばかりだった 日没を
庭に埋めてくれよ
夏になれば ぼくの代わりに
ヒマワリが咲くだろう
どうしよう もう動けない
そうしよう きみに告げておく
勝手ばかりだった 毎日を
庭で焼いてくれよ
冬になれば 白い木枯らし
さらってくれるだろう
どうしよう まだ生きてる
そうしよう 棺の中で


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