繋いでいた手をもうすぐ離すんだねって
気付いていたけどもう少しだけ傍にいたかった
あおい木の葉も雲の無いこの空も
もうあと少しで寂しげに紅くなるね。
二人で歩いた枯れ葉舞う並木道も
こぼれる溜め息を足音がかき消した
過ぎた日に思い描いてた幼かった二人の理想が
もう今はミクロの破片も残らず消えていった。
お願いしますどうか瞳を閉じたままでサヨナラしましょう
強がるわけじゃないけれど涙こぼれてしまわぬ様に
お願いしますどうか瞳を閉じたままでサヨナラしましょう
アナタの最後の笑顔をまぶたにやきつけておきたいの だから…
今年の冬は君の傍にいるよなんて
本当は僕の方が寒がりだったんだ
いつのまにふみいれてた冷たくて人恋しい季節
ちらほらと粉雪舞う真冬の帰り道
過ぎた日を思い返していた解らなかった耳を塞いでいた
君が呼んだ僕の名前は空へと溶けていた
サヨナラどうか幸せになって僕を忘れて下さい
全ては君と僕のために流れた空白のカイロス
サヨナラどうか瞳を開けて僕の事を見つけて下さい
本当はまだ君の傍で手をさしのべてる僕の事を
繋いでいた手はまだ少し汗ばんだまま
サヨナラのぬくもりをまだ離せずに
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