君の、僕の好きなトコ実はひとつも知らないから
ほんとの自分でいるのが怖くて
背伸びした
僕の、君の好きなトコ言葉なんかじゃイマイチ
これっぽっちも伝えられないから
抱きしめる強さに想いをのせた
僕より小さな君のその腕は
必死で僕を包もうとしてくれた
ずれかけた歯車直したくて
ふたりでカタカタ廻ってた
君が随分前から僕に送っていたサイン
「寂しい」とか「大好き」だとか
本当は気付いてた筈なんだけど
素直になれないまま廻る僕は
君を傷付けてばかりでいつも
ふたりの時間をちゃんと前に
進めることができなくて
いつも僕は君より少しだけ前で
歩幅あわせて見てたつもりだけど
見落とした心の隙間の奥
伸ばしたこの手は届かない
少しずつ少しずつ
ずれていった歯車を直そうとしても
別々に空回り続けるふたつのギミックが
寂しげにカタカタ廻ってた
「ずっと一緒にいようね。」
いつもふたり呟いてまっすぐ向かってた場所で
ひとりぼっち
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