境界線

僕の喉の番人が「いかないで。」を通してくれない
僕の心の番人が「好きだよ。」を通してくれない　なんで?


だって　なんでって言ったって今まで君と見ていたこの夢が
本当にまるで夢みたいに何もなかったみたいに醒めてしまったから


現実に戻ること、などこんなにもた易いものだね
目覚めれば帰れないのを僕は知ってるよ


「大好き」も「いかないで」も僕のなかに残したのは
現実へと戻るための最後の切符だったから
君と見てたこの夢をひとりで見続けることなんて
今の僕には残酷すぎるよ


今僕がいる此処は「夢→現実」への境界線で
醒めてしまう前になにか出来ないかな?って
必死でもがいて焦るところ


視界が霞んで白くなる　僕は何処に行くんだろう?
ただひとつちゃんと見えるのは遠くなる君の姿


はじめから夢は夢だと気付いてたらこんなに辛くなかった?


止まってた僕のこと取り巻く全部が動き始め
加速する時間がこの恋のおわりを僕に押し付ける


人の郡、ビルの底、「孤独」はそんなトコにはなくて
つまり、君が此処にいない


いかないで。大好きだよ。この叫びはもう届かない
儚いね。残るのは実体のないモノばかり


もう見えない後ろ姿　追いかけたい、追いかけられない。
飲み込んだ言葉達が僕の胸をいっぱいにする


さよなら。最愛の人。