なんにもなかったよ
手を伸ばす事さえ怯えていたから
心の隅の光にだって目を伏せて生きてきたよ

解かっていたんだ本当は
ただ僕は恐かった
失うことが

ただ誰かの声に揺らいで背を向けてしまうなら
傷付かないように
空っぽの両手でそっと耳を塞いでいたかった

生きてるっていう事
いつか死ぬって事
ピンと来なかった
当たり前さ
皮一枚で笑ってただけなんだから

解かっていたって恐いんだ
夢見たら見ただけ
失うことが

けど誰かの声に揺らいで背を向けてしまう日も
譲れない心の最後の砦だけは
変わらずそこにあった

そして闘うって事の本当の意味を知る朝が来た

また誰かの声にいつか背を向けてしまう時
譲れない心の最後の砦の前で
誓った事思い出せ


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