さくら 咲く頃に
「また逢えるよね」「また逢えるよね」

いつも改札で 待ち合わせてた時間 通り過ぎる
あの頃と変わらない 春の風髪揺らす
はしゃいだ電車の待ち時間 思い出し目をつむる

窓から見えるのは 不安だった未来じゃなくて
あの頃と変わらない 足音が聞こえるの
全速力で走った道に 二人の影が落ちる

夕暮れのオレンジに くるまって時を越えて
ないしょ話繰り返してさ
思い出ぎゅっとぎゅっと 胸しめつける

さくら 咲く頃に
「また逢えるよね」「また逢えるよね」
何度も繰り返し つぶやいた
強く握った手は
花びらにそっと 包まれて二人
涙で歪んでる 空を見た

寄り道の最後に 行き着くすみっこのベンチは
去年の今頃に 取り壊されたみたい
今は見えないけど 確かに居た 二人の影が落ちる

「離ればなれになるなら 出逢わなければよかった」と
思ってもない事口にして
思い出ぎゅっとぎゅっと 胸しめつける

さくら 咲く頃に
「さみしくないよ」「さみしくないよ」
強がって笑った 精一杯
練習した “さよなら”は
戸惑うように ゆらりゆらりと
笑い合って二人 最後のバイバイ

さくら 咲く頃に
いつも決まって 君を思い出す

さくら 咲く頃に
「また逢えるよね」「また逢えるよね」
どこかで願ってた 願ってた
強く握った手は
花びらにそっと 包まれて二人
涙で歪んでる アワイロサクラチル 空を見た


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