夕暮れの帰り道 人込みを避けて ハンドル切れば
また渋滞につまずいて
思い通りいかない 自分の生活(くらし)を
かき消す様に クラクション鳴らし続けた

部屋の留守電「久しぶりだな」と 器用に話すアイツの声に
懐かしさもなくて
ぬるめのシャワー浴びた時 今日初めて
深く息を吐いた気がした

夜毎 君にすがりつきたいけど そんなの“らしく”ないから

この情熱のそばで ずっともっと愛をくれ

アスファルトに咲く花に見とれてしぶとく生きたいと
つぶやく 胸に希望あれ

どうして背中に寒気を感じるのだろう?
安らぐその微笑みは 心をなでるのに
夢にうなされ 叫び声で目を覚ませば
寝返りするふりで 君を抱きしめた

夜明けの時刻(とき) カーテンの隙間から
差し込む日差し それは君のぬくもり

この情熱のそばで ずっともっと愛をくれ

嵐の中に咲く花の様に
ひたむきでたくましく生きていたいとつぶやく胸に
そして けなげな君に幸福(さち)あれ!


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