昔々 ずっとその昔 身体のとても大きな男が
黒い電話で回したダイヤル 7・3・1
時代の傷跡の中に隠し忘れた 秘密の番号
とても悲しいお話だねと 誰かが 僕に言った
歴史の水面に石を投げれば
本当は 僕らも 冷たい外国人
そうさ 冷たい 冷たい外国人

灰色の雨が降り続いてた 崩壊の年 1945
その男は退屈しのぎに 自分の舌を噛んだ
流れる赤い血におぼれながら 世紀末への袋小路で
飢えた子供は やせた母親の乳房で死んだ
歴史の水面に石を投げれば
本当は 僕らも 冷たい外国人
そうさ 冷たい 冷たい外国人

右の頬 左の頬 打たれた 痛みその胸で受けとめろ
打たれた痛み その胸で受けとめろ

あれから38年の月日が 流れ去った今でも
その男はひとりで電話の ベルを待ち続けてる
もしかして時代の こめかみに引き金 引く時がきたとしても
その男が 回すダイヤル 7・3・1
歴史の水面に石を投げれば
本当は 僕らも 冷たい外国人
そうさ 冷たい 冷たい外国人

右の頬 左の頬 打たれた 痛みその胸で受けとめろ
打たれた痛み その胸で受けとめろ


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