いつかは波が すべてさらってゆく
知りながら人は 今日も城を作る
砂を固めて 波がまた来るまで

時よ止まれと 本気で祈った
そんな瞬間が 永遠を切り取って
積み上げられた城は 静かに崩れた

嗚呼 それは夏の日の眩い陽射しが描く幻
もう少しこのままで 夕日はすぐに沈む

流れる雲に 想いをゆだねて
遥か遠い空を 憧れながら人は
やがて海へと 静かに辿り着く

嗚呼 それはひと時の鮮やかな夢 胸を焦がして
もう少しこのままで 夕日はすぐに沈む


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