マッチ箱から取り出して 灯した 君との夢の欠片は
大都会のビル風に 消えそうな光

繁華街の雑踏 聖なる夜は雨 眺めるだけのショーウインドーに
未来を映していた

寝顔に呟く「愛してる」で 強くなれる気がしてた
ずっとこのまま ずっと二人で 笑いあえる気がしてた

マッチ箱から取り出して 灯した 君との夢の欠片は
大都会のビル風に 消えそうな光
もう照らせない いつか見せると誓った 景色はもう照らせない
そしてそれを見る時の 笑顔が照らせない

明日夢は叶うと 僕は嘘をついた せめて最後は笑顔を見せて
今夜消えてしまおう

その時 突然君は泣いた そして必死にこう訴えた
「あなたの中に私はいるの あなたにとって私はなんなの」

マッチ箱から取り出して 灯した 君との夢の欠片は
大都会のビル風に 消えそうな光
背中丸め守ってた光 独りじゃ守れない光
君と向き合うことでしか 守れない光

涙と鼻水でぐちゃぐちゃになり 僕は声を絞り出した
初めて伝えた「愛してる」は そんなダサいものだった

マッチ箱から取り出して 灯した 君との夢の欠片は
大都会の隅っこで 煌々と光った
小さいけれど 確かな炎の 温もり感じあったら
雨はいつの間にか 粉雪に変わってた


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