それじゃあね。
あそこの角を曲がってすぐのとこにいるから。

詰めすぎた重い鞄を
今更少し後悔してる
どうしても見せたい本と
言いたいことが沢山あって

約束の時間がきても
なぜだか一人ぼっちで
「今から走ってくから、もう少し待っていてよ。」

って言うから待ってたのに
映画も祭りも終わってしまって
少しずつ諦めて、一人で帰る

疑いの意味も知らない少女は
好きな歌を歌った
あれからもう何年過ぎて
今度は誰の事を待ってる

忘れてしまったのかな、
それとも寝てるのかな。
「ごめんね、まだまだ遅くなるけど、待っていてよ。」

って言うなら怒らないのに
ご飯の時間も間に合わないけど
そんなことどうでもいい
迎えに来てほしい

「また明日、ここにいるよ。」
「もう少し待っていてよ。」
「今から走って行くよ。」
「それじゃあね、またあとで。」

って言うから待ってたのに
映画も祭りも終わってしまって
少しずつ諦めて、一人で帰る

ああ待ってたのに
もう何もかも終わってしまって
少しずつ諦めて、一人で帰る


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