愛くるしいその重ねた傷にまた一つの影を
理解不能的な奇行に堕ちて
鈍く光るその冷たい刃を
俯いた君はそっと手にあてた
一筋の赤い螺旋回廊

貴方の黒い過去にさらさら興味はないけど
刻んだその傷跡見る度心が痛くて

イタミ…ナゲキ…クルシミが日々繰り返されてゆく
押さえきれない悲愴の欲望が
鈍く光るその冷たい刃を
手に取った君は涙流してた
そしてまた今日も十字傷を

貴女の癒えぬ傷を癒す事は出来ないけど
まだ見ぬ君の事を思うと涙が流れて
お願い叶うのならその刃をもう置き捨てて
もう二度と繰り返さぬとこの僕に誓って

…クレルヨネ?…

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