一重瞼の君と 懐かしい通学路
畦道の脇に見つけた蛍
二人で眺めて
雨上がりの匂いで 思い出す瞬き
ここは東京
22時
バスを待つ
時々開くあの日の手紙
財布の中へ忍ばせたまま
重ね過ぎた面影と共に
待ち惚け
ガラクタ集めてばかりいる僕と
花つぼみ
咲かずに生きる
世界が隔てたこの場所から
何度も始めるよ
約束溢れるばかり停留所
途中下車のない道の上
つぎはぎの心が
僕を連れて
幾度目の始まりを
迎える停留所
時刻表はない 行き先も
迷ってばかりさ
傘もささずに僕の手を引く
君は凄いや ほんと凄いや
誰かと誰かで呼び覚ませる
想いだ
相変わらずな僕もようやく
明日へ向かう国道の脇
バスは信号機にはばまれている
行こう
ガラクタ集めてばかりいる僕と
花つぼみ
咲かずに生きる
世界が隔てたこの場所から
何度も始めるよ
約束溢れるばかり停留所
途中下車のない道の上
つぎはぎの心が
僕を連れてく
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