沈む陽に絡み落ちた繭(まゆ)の
白き灰は朽ちて 旋風(かぜ)に纏(まと)わる

終わらぬ宿命(さだめ)の環から
逃れる術を探り

石の牢に映る影は伸び
刻を悟り 塔の鐘を響かす
正邪を見定める正義の為に
如何な犠牲を伴えども

木陰に守られぬ生命(いのち)を 世界が要らぬというならば
自ら立ち上がり 今こそ真実の炎を放て

巡り燃え尽きれば
消え去るは偽りの花弁
残るは「永遠の恵み」の実
本質を目指せ

夜の森に操られた夢
紅き蝶は踊り 旋風に纏わる
終われぬ宿命の環から
虚ろな未来(あす)を覗き

果てしなき闘いの最中(さなか)に
刻を報らせ 塔の鐘は鳴り止む
生と死別ちた嘆きと共に
木々が怒りを顕しても

木陰に守られぬ生命を 世界が要らぬというならば
自ら立ち上がり 今こそ歴史の歪みを正せ

女神に愛されぬ我等を 世界が捨てるというならば
恐れず立ち上がり 今こそ真実の炎を燃やせ


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