嗚呼、咎めよ愁いなき夜
嗚呼、剥がれよ高々と舞える
瞼の上を越えて溢れ出しゆく貪る映像
吐き捨てるように歪む
貴方らしく惨めな

I am not afraid of death

脆く飾り亡骸咲かせて
滴る静寂霞むは嗚呼、紅
舞い落ちるひらりひらりと
巡らせる蜘蛛の絲は
「おかえり」を云おうと

混在し不可能な乖離、無形の回想、残骸
粉々に舞い散る言の葉、此は虚飾の生と解放

残滓で充たす空白、紅蓮と化した絶望か
厭世の幻覚に繰り返した謬錯は…

今宵翳る命を散らして
求める静寂霞むは嗚呼、紅
降り注ぐぽつりぽつりと
動かないその背中に
「おかえり」を云おうと


(ひらりひらりと…)
捧げたこの身一縷の生だけを残して
痛みは途切れず薄れていくように
(ぽつりぽつりと…)
滴る紅薫り瞼を閉じた
命の音、そっと…

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