下らないつまらないこの世を儚み、
少女が海に身を投げたまさにその時、
とある極秘施設の爆発事故で海へ流れ出した特殊放射線が
彼女の細胞に作用しその肉体を生まれ変わらせた!
そして今!海よりい出し黒い巨体!
バンギャルが突然変異を起こし誕生した怪物!
その名も少女怪獣バンギャルラである!

「バンギャルラ」

飛沫を上げ水面が割れていく
覗く目の縁取りは黒く 歩く足は横縞模様で
光るもの 唇・眉・耳から突き出てた

「本部応答せよ!こちらブラボー!目標を肉眼で補足!凄まじい大きさです!」
「映像をモニターに回します!」
「これより正体不明の巨大二足歩行生物「甲」、これを少女怪獣バンギャルラと呼称する!」
「ヤツの本土上陸を必ず阻止しろ!水際で食い止めるんだ!」
「ターゲットロックオン」
「こっちもOKだ」
「全機発射準備完了です」
「3.2.1.打てぇー!!」

足音を立てめり込むアスファルト
歩く足の足元には赤白黒
集う少女 長い睫毛 厚底靴
薄紅色 狂い咲いた花 

「皆さん見えますでしょうか!!東京湾より生中継です!
自衛隊による一斉攻撃も虚しく怪獣は依然として無傷!
全てを破壊し都心方面へ進行中です!
ご覧下さい!怪獣の周りに奇妙な服を着た少女達が集まって!まるで儀式だ!
一心不乱に頭をふり天を仰ぐその姿!まさに咲き乱れること花の如し!」

さよなら ただ波に漂って目を閉じたままこの身を預けた
下らないつまらない世界から 波よ私をさらって。

ねぇ願い叶えてよ つまらない下らないこの世界
全て踏み潰して壊し尽して

「バンギャルラ!!」

頭もげるまでヘドバン!! 首千切れるまでヘドバン!! 
咲いて咲いて咲いて咲いて願いよ!!
届け届け届け届け貴方に!!
咲き乱れて思い届けよ!!


「バカな!通常兵器では歯が立たんと言うのか!!」
「解析の結果奴のエネルギー源は少女達の祈りだと判明しました」
「彼女達はバンギャルラを崇めているのです。願いを叶える神として…」
「願い!?」
「退屈な日常の破壊
この世界を見限った少女達の思いはヘドバンによる筋肉運動で電気エネルギーへと変換され、
両手を何度も広げる事で空気中に放出され奴に力を与える!」
「思う力は無尽蔵!奴は不死身だとでも言うのか!」
「幕僚長殿!総理からお電話です!」
「核を落とすと言うんだろ!?アメリカの犬め!」
「彼女達の望みが叶えられる時が来たんだ」
「くそぉ!厚木と入間も全部出せ!わが国の全火力を持って叩きのめすんだ!」
「誰でもいい!とにかく奴を止めろぉ!!撃って撃って打ちまくれぇーー!!」

「アタシが夢みて頑張ったって 世界は何ひとつ叶えちゃくれなかった。
何度生まれ変わったって 結局この世は下らない決まりごとだらけで 
願っても叶わないことは どうせ最初から決定済み
目を開けて見る夢は諦めるしかないなんて
なんてつまらない世界なんだ
このまま目を閉じていれば…もうすぐで世界は消える
さよなら パパ ママ
さよなら 届かないあの人も…」

「総理!自衛隊は全滅です!早くお逃げ下さい!」
「ご友人はおろかご両親の声も届きません!」
「彼女はあの怪獣の中でただ夢を見ているつもりなのだ
…人類史上、最悪の夢を!」
「早くして下さい!もうそこまで…っ!!」
「来た…バンギャルラだ!!あ、うわぁぁぁぁぁ!」

頭もげるまでヘドバン!! 首千切れるまでヘドバン!! 
咲いて咲いて咲いて咲いて願いよ!!
届け届け届け届け貴方に!!
咲き乱れて思い届けよ!!

さよなら ただ波に漂って目を閉じ最後の夢を見ていた
どうせ最後に見る夢ならワガママゆえばよかった?
好きだよなんて言えるわけないけど
もしも好きに夢見てもいいなら 本当は願わずにいた夢を 届かない彼の夢を…

「暗い海を漂いながら 死に際までこんな血みどろの夢を見ちゃうなんて
私の悪趣味は相変わらずで
学校もバイト先も世界中の大人たちも 全部踏み潰して行き着く先はきっと地獄だ
もしも今 あの人がいたら こんな私に何か言ってくれるかな?
どこかから あの人の歌が聞こえた気がした」

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