ああ いつの頃からか
朝が来ない
ああ 影に塗られた
アスファルトから
鼻を刺すような
頽廃の香り

あの空がまだ広かった頃見てた
雲はまるで遮られる事もなく
ただ自由に流れていたのに

ああ 不自然なほど
夜が赤い

飼われて薄れてく
呑まれて萎んでく
焼かれて掠れてく
裂かれて消えていった
狂った夢から覚めないまま

あの空がまだ広かった頃見てた
雲はまるで遮られることもなく
ただ自由に姿形変えて
流れていたのに
いつのまにか…

あの空が…

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