愛しい声で『もうお前には幻滅した』と
耳鳴りがする
優しい人を喰いちぎりながら 生き続ける
あたしを奪い きつく抱きしめ
甘く引き裂く 腕を探した
虚しい夢に 螺旋を描き 堕ちてゆく
青く腫れた空
目が潰されそうだわ
この神経を剥き出しにした腕は
力を無くしたまま うなだれている
ただ静かに あたしは腐ってゆく
手首が 疼くように 熱い
愛しい声で『もうお前には幻滅した』と
耳鳴りがする
優しい人を喰いちぎりながら 生き続けて
愛しい人を傷つけながら
あたしはずっと 死に続けてゆく
こんな声に 一体何の意味があるの
「あなたを信じてる」と耳の奥底
夢の続きのように虚しく響く
傷んでゆく情景
愛しい声で『もうお前には幻滅した』と
耳鳴りがする
優しい人を喰いちぎりながら 生き続ける
愛しい人を傷つけながら
あたしはずっと 死に続けてゆく
こんな体に 一体何の意味があるのよ
なんて醜悪
鏡に映るこれは誰なの
すでに意味などありはしないわ
錆びた鳥籠
羽根は奪われ 声は枯れ
あたしを奪い きつく抱きしめ
甘く引き裂く 腕を探した
虚しい夢は 螺旋を描き
更なる闇へと堕ちて
堕ちて 堕ちて
堕ちて
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