空が落とした言葉を
無視決め込んで吐き出す煙
指先を熱が伝う 雑な言い訳
「でもそれが本心」だって?

日々が重ねた景色を
瞼の下で転がし遊ぶ
焦げ褪せた白が描く雨色の棘
まだ抜け落ちない

失くしたはずの季節の灯り
優しい毒のその足音
正しく光る記憶と願い
遠く霞んだそれもきっと

「また明日」恐れてたその言葉が
もう消えたはずだった温もりが
今になって背中を押しやがるんだ
熱を無くして火は零れた

ただ解け出した言葉に
声を枯らしてうなずくつもり
指先の熱に縋る 雑な言い訳
「でもそれが本心」

生業じみた壊れた日々に
歩き疲れたなんてこぼして
負わせた傷と追われた声に
溺れていたい なんて言って

「ただ明日」歌ってたその心が
もう終えるはずだった道のりが
今になって行く手を指し示すんだ
胸に刺さった棘が軋む

「また明日」恐れてたその言葉が
もう消えたはずだった温もりが
今になって背中を押しやがるんだ
熱を無くした火はでも まだ

「また明日」笑ってさ その言葉で
もう消えたはずだった温もりと
今にだって手と手を取り合えるんだ
終わるための旅の道を さあ


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