また、騒ぎだした
胸の奥に
手を伸ばした (鍵を開ける)
そっと ドアを引いて
さらけ出した
心のひだ

らんらんらんと歌っていた
ありふれた夢のよう
生まれない何かを待っていた
君とふたり
延々と絡まっている (流れ始める 体を開いてみたら)
思考回路 の端っこを
指先でそっとなぞっていく
ほどけだした

あいまいな
(混ざり合っているまま)
思いをちぎりながら 不器用に生きてる
ああ、今は
(風が吹き抜ける ように)
おやすみ、おやすみ。とりとめない
この夜も
(せめてただ 歌にして。)
ああ ため息 まばたき そして嘘を。

また、うずきだした
言葉そっと
掬い上げる

ずるずると寄り添っていた
恥ずかしい 生傷を
慰め合って眠っている
君とふたり
食べ散らかす日々の 残像 (開いたままの 心はとても痛いよ)
味気ない生活に愛を
指先でそっと護っている
祈るように

大切な
(ひとつひとつつむいだ)
死んでしまったなら 歌はどこへいくの。
ああ季節は
(いつも過ぎたあと 気づく)
ぬけがら、残して、とりとめない
この夜も
(ねえただ)
ああ ため息

あいまいな
(混ざり合っているまま)
思いをちぎりながら 不器用に生きてる
ああ、今は
(風が吹き抜ける ように)
おやすみ、おやすみ。とりとめない
この夜も
(せめてただ 染み付いて 忘れない 歌にした。)
ああ ため息 まばたき 安らぎ
ぼやけた しあわせ まだ 終わらぬ 憂いを。


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