切見世理論

渡って渡って幾夜も乱世
祈って下って回り道
ねえ迷って迷ってどの子を買って
来たって終いにゃ宵良い酔いや

渡って渡って幾夜も乱世
祈って下って獣道
ねえ迷って迷ってどの子を買って
来たって今宵はわいわい猥や

変わってゆく雲の陰を見送る目は群青色
代わる代わる通り過ぎる彷徨人

華は散る

貴方が嗚呼貴方が此処で私を迎える夜が
来る日を愛しく切見世に落ちては待ちます

渡って渡って白夜を有せ
回って回ってきやしゃんせ
ねえ迷って迷って帰っておいで
来たって終いにゃわいわい猥や

現、伽藍堂の夢。
さあ、あい、おいでなんし。
今、今、叶わぬ恋
消せない、過去に仕舞う。
ひとつ、果てぬ夜を売る。

移り変わる季節や風振り向く目は未だ灰色
代わる代わる通り過ぎて行く思い人

さあ召しませ

貴方は嗚呼貴方は今は何方で華を愛でるの
何時しか来る日は切見世理論に従え
ほら例えばまた貴方が私を選び迎えた夜も
時計が回れば三つ指ついてさあ然様なら