Moran/dark

望めないと知る結末に、理由が僕を慰める

Moran


word: Hitomi music: vivi

『dark』収録

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  • 霧がかる海岸で白い帆を閉じたまま
    海原に旅立つ日を待ってる
    僕を待ってる?

    全てが嘘に変わるだなんて
    あの頃吐いた台詞が過る
    通い慣れた石畳の道を鳴らしてた
    かかとの打つリズムが日々忙しなさを増す

    零時を回り
    今日が昨日になる意味なんて
    誰も感じていない
    それでも尚
    昨日に後ろ髪を引かれて
    明日を思い描くだけに留めてしまう

    取り残されていくことに怯えている影
    置いては行けないと諭す
    何も持たない人だけを選び乗せてく
    あれは、そんな船なのだと知っていた

    捨て去る覚悟を決めた者たちは急ぐ
    ついに長い霧が晴れて
    無意識に僕の足も浜辺へと向かう
    けれど、少しずつ遅れを取るように

    彼方の 海原の 白い帆を見送って

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