香り呼び覚ます 五月の余韻
硬く閉じた くちなし
蝕む音色は彼元へ 流れ着いて謳う
砂の浮き舟 濡れた袖口 重く
漂うままに 連れ出って欲しい
近づけば 違く離れ
正しい姿に拘る指が壊す 輪郭
交わす 猜疑 錯綜 もう重ならず秘めて
砂の浮き舟 濡れた傷口 重く
染めていく 澗へ漕ぎ出し
近づけば 違く映る
正しい姿に拘る指が壊す 輪郭
交わす 猜疑 錯綜 もう重ならず秘めて
硬く閉じて香る 違く映る
くちなし
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