折れた刃の様に 痩せ細る月が
君の肩越し 深く胸に刺さった

どうしたら 誰も泣かずに
君を奪い去れる

瞳の奥で 揺れる波紋が
ゆらりと伝えてく

…惑いまで

見つけて 手にした 唯一つを
愛じゃないものに 壊してしまった

確かめ 切れずに まだ焦がれる
痛みの在処ありかを 今も捜せない

酸性の雨 緩ゆるく溶かしてく
傷付く事に 既に慣れた世界を

知ってても 明日は無くても
僕ら ただ濡れてた

時間毎に 止まる噴水
そこだけ 永遠が

…あるような

抱えた 守れる 物を総て
恋に触れた時 失くしてしまった

窓越し 遠くで 曇った夢
僕らは二人で 何を視ている?

踊る風 無邪気なままで
微笑みながら 追い掛けてる

季節の過ぎる 目映さに酔って
見知らぬ森に 迷い込んでゆく

…惑うまま

見つけて 手にした 唯一つは
愛には成れずに きっと最後まで

抱えた 守れる 物を総て
恋に触れた時 失くしてしまった

確かめ 切れずに まだ焦がれる
痛みの在処を 今も捜せない


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