誰の命も無駄ではなく 全て意味があると君は言う
あなたが死んだらほらきっと 誰かが悲しむと君は言う
テーブル越しに向かい合って 冷めたコーヒーを飲んだ後
私はあなたに言ったっけ 「冗談だから気にしないで」
今も私は冷たい手を 上手く暖められないまま
もうすぐ頭上を彗星が 尾を引いて飛ぶと聞いたのに
街の皆は誰も彼も 外に出て家は蛻の殻
誰かを嫌った代償で 自分も嫌いになっただけ

いつまでも いつまでも
同じ所 ぐるぐると回ってる

ああ 私が悪くないのならば 誰の所為にすりゃいいんですか
生きてるだけで迷惑だと 知らない 知らない 分かりたくもない
目に見えてるものは大事で 距離が離れりゃどうでもいい
彗星は尾を引いて飛んだ 燃え尽きるまで

誰も気付かぬうちにそっと 終わりが訪れたとしても
人類全てを道連れに してくれるならそれもいいな
兵器も人も物語も 国境線も愛も歌も
暗い部屋に籠ったままの 鼓動を止められはしなかった
私が産まれ落ちたこの大地は 今も新しい血が流れ
生きたいと願い明日を願った人が 吹き飛ばされ消えてゆく
なのに居ても居なくても変わらない私が今も息をしている
それを喜べというような奴は きっとただ馬鹿なだけなんだ

尾を引いて 飛んだ彗星に 街中が 奇麗だと笑う
頭の中 イメージが過る 重力に 負けて落ちた星
世界が壊

いつまでも いつまでも
いつまでも いつまでも
いつまでも いつまでも
同じ所 ぐるぐると回って
回って 終わってゆく

ねぇ あなたがいつか笑った事 そして私も笑った事
生きてるだけで奇跡だとか 知らない 知らない 何も分からない
だけど最後が来た時にね もうこれで終わりという時はね
きっと私は思うだろう 何度も何度も思い出すだろう


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