いつのまにかすぐに
ドアを閉めちゃう癖がついてしまったみたい
何かあればすぐに逃げ込んで バタン!って具合に
それはひどく簡単な逃亡
気持ち、感情、思うことを表に出すのと
そのことによるリスクを秤にかけて
リスクに脅える情けない僕です
失うのが怖いんです 何を?何もかも

例えば今ある制度に矛盾を感じて
怒りを露わにしても
何の解決もしないだろう
反発を食らい疲労する精神
この制度を変えるほどの力はないから
また諦める
植え付けられた社会性 その鎖
今になって解こうなんてあがいてみても
無理ってもんなんですね
さよなら またバタン!のパターン

それは合鍵なんてなくなって
きっとドアノブだってなくなって
誰も外から開くことなんて
出来ないドアなんだ これで一安心だ

カギをかけたらカギはなくなった
この部屋のどこかにあるハズなんだ
暗闇で何も見当たらないや
まずは光を 僕に光をくれ

全てのコトがどうしようもなく くだらなく見えて
何やってんだって冷めてる自分がいるよ
それは嫉妬なんじゃないの?醜い感情
人間の黒い黒い敬愛する激情
僕の価値観と君の価値観はどうやら全然違うみたい
それでもいつだって世界はひとつなんだ
それはそれでオーケー
僕は部屋に閉じ篭ることにするよ

今なら扇風機の風で飛ばされちゃうかも
どれだけの悲しみを味わえば
悲しみに飽きることが出来るんだろう
いつまで続くんだろういつまでも続けるんだろう
泣いてる暇なんてない 悲しんでる場合じゃない

わかっていても涙は流れてしまうから
洪水を止めるためにまた僕はドアを閉める
オートロック搭載だ 完全無敵の要塞だ
そうだ今夜は篭城だ 食料なら「思い出」がある

自分でつけたカギのパスワード
忘れそのうちカギは錆付いて
開かなくなり僕はカスタードまみれになって
腐って死ぬ

確か勇気とかそんなキーワードだった
だけど完全に忘れてしまったな
逃げ道探しばかり上手くなった
甘えん坊の僕です クソくらえなんです

思い出だけを食べて生きれたら
そんな風にはなれない わかってます
生きるために君を食いつぶすのです
涙流して 食べ尽くすして行く

ひらけゴマ!って魔法の言葉だって
カギなんてなくたって大丈夫
さあもう諦めただろう?出来ることはひとつしかない
この体でぶつかって開け開け開け

醜くても生き続けるんだ
貰った体はただひとつだけなんだ
貰った命はただひとつだけなんだ
貰った心はただひとつだけ

もういっそ泣きながら走るんだ
笑われてもいいから走るんだ
なんだ簡単じゃないか 答えなんてさ

おもわず笑みが
こぼれる笑みが

行くよ

いつだってスタート
いつだってスタート
いつだってスタート


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