薄目を開けて見ていた
あの娘は 胸と股間に手を当てて 目を閉じた
そして ゆっくり両手を動かし始めた 小さな声をたてはじめて
見ていられなくなったオレは 息の仕方を忘れる
情熱だけの女 未来の事なんて ひとかけらも頭の中にない
誘われれば 誰にでもついて行くような女さ
刺激的な その名前は ヴァニラ
何処かに 真っ暗な闇が隠れているような声で オレに話しかける

「今度の火曜日がきたら指先がなくなる」

ロックンロールに合わせて 指を鳴らしたりなんかしない
いつも2階の窓から 通りを行く人達を見降ろすような目つきで オレに話しかける

「今度の火曜日がきたら指先がなくなる
それまでは何度でも このピアノを弾く事ができる」

ヴァニラ oh ヴァニラ ピアノなんて何処にもありはしないよ
ヴァニラ oh ヴァニラ ピアノなんて何処にもありはしないよ
ヴァニラ oh ヴァニラ ピアノなんて何処にもありはしないよ
ヴァニラ oh ヴァニラ ピアノなんて何処にもありはしないよ
ヴァニラ

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