「そう あたし 見透かされていたガール。
それって劣等、劣等感かな
今すぐ見惚れたい、ねえ、これ我侭かな?」

何一つ 答えなど呑み込めず
重ねた自問自答の果てまで
咲きかけてた才を見初められず
その場しのぎの情を積み上げて

「ねえ あたし 暇なく泣きたいガール。
それでも結構、結構
勘違いをただ繰り返して今、これ面白いかい?」

紙一重 擬態など見破れず
呆れ切ってクラっとなる心で
楽になった今日の独りを、ただ、
ひたすらに味わい尽くして

期待 期待 振り払って
見たい 見たい ものも無くて
唄え 唄え 君しかいない!
声の音、聴かせて欲しいわ

「だいきらいさ、だいきらいさ」
大人びた声
こじらせたあたしの劣等、劣等、劣等症!
がらん、がらん 寂しさに飽いて

「あんたなんか、しらないわ」
理由もなく流れ落ちる感情を今すぐ、
今すぐ忘れたいの!
さらけ出したあたしの色 見てる かしら

「ねえ あたし 隙間なく咲きたいガール
それでも結構
ああ 勘違いをただ繰り返して今、
それ面白いかなあ?」

あれ、どこを探しても見つからない
やけになり見透かした心の底
その場所に眠った独りを、
ただ、ひたすらに味わい尽くしていた

期待 期待 振り払って
見たい 見たい ものは無くて
唄を唄うあたしだって、したい、したいことばかりさ

伝え 伝え 音に沿って
似たい 似たい 色なんて無いわ
向かえ 向かえ 君しかいないの
声の音、聴かせてくれないかな?

「咲いたよって、泣いてました」
無意識の向こう側
吐き出したあたしの痛みを認めたいの?
からんからん 夕景に沈んで

―どうしたのって、ききたくて
―足りない言葉で枯らした声も、
今はただ 今はただ
―見てよ、見てよと唄う今日でした

「だいきらいさ、だいきらいさ」
「あんたなんか、しらないわ」

だいきらいでしょうがないな
音もなくこぼれ落ちる感情を今すぐ、
今すぐ忘れたいの
さらけ出したあたしの色 綺麗 かしら

見てるかしら?


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