遠き思い出に泡沫の夢の調べ奏で
淡く香り立つ ふるさとの愛し水面

月は美しけりな 花は万華鏡
母の御手に抱かれ 浮かぶ陽炎
通り過ぎた温もりを
胸に刻む影法師

時は流れる 川のように
過ぎた想いは輝いて
失ったものはここにあるよ
君の中にもほら

雨は降り注ぎ 木々の間を流れ落ちて
水は形を変え 巡り巡る旅をする

夜は雫となりて 乾きを潤し
日が昇りゆくころ 消える朝露
皆が眠り沈む頃
蕾は開き始める

花は咲いた 人知れずに
街の隅っこで一人きり
積み重ねた想いを咲かせるのは
誰かのためじゃない

泥にまみれ 転げ回り
はしゃいで笑って無邪気だった
『夢』
光って眩しかった
君だって今もほら

出会い別れ 日々は流れ
今日も 私がこぼれてく
染み込んだ想いも胸に抱え
明日へ進んでいく

いつか君の元へ届いたなら
ずっとそばにいてね


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