舞い上がる空には夢の花
騒ぎだす心のざわざわが
今だけは誰もが夢を見た
空に咲く夢を見ていた

どこからともなく
太鼓が鳴りますとんてんかん
屋台に灯が燈り
お囃子鳴りますちんからりん

手のひらに乗るような小さな幸せ集めて
誰もが生きている 今日を笑える様に

嬉しそうに着飾った浴衣の少女が
ただ眩しくて眩しくて

祭の喧噪がふっと

舞い上がる空には夢の花
手を繋ぐ恋人達が笑う
今だけは誰もが許されて
空に咲く夢を見ていた

浮ついた街に
太鼓が鳴りますとんてんかん
誰もがはしゃいでいる
お囃子鳴りますちんからりん

救われはしない 消えない傷を抱えて
それでも生きていく 明日笑える様に

嬉しそうに着飾ったあの日の少女は
今幸せに暮らしてるかな

あの日の残像がふっと

舞い上がる空には夢の花
すれ違う親子の横顔が
人いきれの中で焼き付いて
いつまでも瞼に残った

振り向いた空には星の海
思い出すあの日に見た明日
人いきれの中で独りきり
いつまでも空を見ていた


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