午前零時 蠢く黒い海
不意に押し寄せた鼓動
先行き暗示してるかのように
飲みこまれてくみたい

思い出すようにつぶやいた
愛したいという言葉が 堰を切る
都合のいいクズなのさ 僕は

嘘をつくように息をしていた 重ねるほどに苦しくなった
指の隙間にこぼれていった 膝を抱いて 少し泣いたんだ

はぐれた鳥 群れに戻り 日の出に融けてゆく

帰る場所がどこにも無い そう思っていたいのに 何故か

嘘をついてくれないようだ 悲しいほどに愛しくなった
僕の頬にこぼれていった 美しい世界で
もう一日生きてみたい そう思えたんだ


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