時計の針の長い方に 縄をかけて首を吊れば
あなたといたあの時間に 戻れたりするのかしら?
それとも想いと逆回り くるくる先に進むかしら?
そしてあなたは気付かずに あの娘と生きるんでしょう

悲しくて悲しくて 切なくてちぎれそうで
幾度となく思い返し 涙は枯れ果てて

さようならと言えたなら 少しは楽になってたの
きっとあなたは知らないでしょう どれほど心が砕けたかを
オレンジに焦げた空 涙も頬で焼け落ちて
潤む瞳が睨んだのは 写真で笑うその顔

「許してくれ」と言われたから 許さないことに決めました
あなたが好きなあの娘の事 恨みぬくことにしました
いつもはしない化粧をして 今あなたと会っていれば
きっとあなたは馬鹿だった 悔しがるはずなのよ

「愛しくて可愛くて 離したくはないんだ」と
勘違いね馬鹿な私 真に受けてたなんて

望んでた偶像は 私なんかじゃないんでしょう?
図太い肩にたわわな頬 可愛いあの娘とは程遠く

くゆらせた煙さえ うつむく顔を笑ってる
冷めた珈琲に浮かぶのは 面倒そうなその顔

窓の外の翳りゆき 色づいた床の上
橙色 心はただ 赤く濁っていく

さようならと言おうとも 何にも楽にならないわ
きっとあなたは知らないでしょう どれほど私が愛したかを

オレンジに焦げた空 涙も頬で焼け落ちて
潤む瞳が睨んだのは せいせいしてるその顔


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