君が泣いたから
僕は黙って君の手を握りしめた
そっと

舞い落ちる雪 街並 溢れかえる
声と光と色
世界は僕らと近くて遠い場所で
きらきら眩しくて

寂しさの果てに終わりがもしもあるのなら
僕らがあの日と同じように話せる日が来るのなら

君が泣いてるから
僕は黙って君の手を握っていた
深い長い暗闇の向こうで
君がまた笑えますように

ネオンの雫 喧噪 溢れかえる
夢と現 十色
世界は僕らと近くて遠い場所で
なにもかも綺麗で

悲しみが全部思い出になれるとしたら
明日をあの日と同じように信じる日が来るのなら

君が泣けて
今僕はどこかで少しだけほっとしてる
泣けないままで でも生きてかなきゃで
どれだけの夜を耐えてきて

分かちあうことも 救われることも
出来ないで君は独りで泣く
それでも僕にも 無力なこの手に
ただひとつ許してもらえたこと
僕は君を想う

君が泣いてるから
僕は黙って君の手を握ったまま
深い長い暗闇で祈った
春がまたやってきますように


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