輪廻に巣喰う 稟性
わろきにて嗤ふ
虚を描き 私怨を追って
また狂い人 あー。

愉悦へ流るる 言の蜚語
虚仮にして嗤ふ
二つの舌に踊る顔に 素知らぬ顔

朔より天意そぐいし者が
三瀬に浮かび渡る

戯言に舞う群れ 戴冠過ぎし 紅き蓮を召しませふ
これぞ天来の終 招きの焔
井蛙に生しひとを害う者 禍福は…と問う
後の祭 それでも人として あらぬ

揺れし惑れし 蜜に酔い
禍なきと嗤ふ
呻く声が近づい‥「ほら、つかまえた」

朔より天意そぐいし者が
三瀬に浮かび渡る

寂滅に帰す群 背に腹かえり 青蓮を過ぎていく
四肢に花びらひらひら 紅きは蓮華
阿漕に痴れ知らず死して知る 自の弱きよ
紅の一天 落日に煌煌 清ら

ああ 深く 悼みあって
その先 蓮が咲く

千代に ゆくへなくとも知れず 螺旋を描く
やをら面皮剥がされ 四肢に蓮
忌々しき末路
阿漕に痴れ知らず死して知る 自の弱きよ
紅の一天 落日に煌煌 清ら

朔より幾年、俗世に遺憾。
曇り空は止まぬと朔風吹かす。
七つに降り立つ愚は骨頂、今日もまた蓮が降つ事はない。
我は思う…「___。」

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