ずぶ濡れ
子猫
爪を
立てて

どれだけ
鳴いても
泣けちゃう
くらいの
灯は
ないの

ぬくもり
連れて
想い出
だだ流れ

散りゆく
花もよう
いくつも
見送れば
流れる
水の音なんて
やさしいだけ

ここまで
おいで
でも
手を
振るだけ

向こうに
渡って
戻る
ことない
蟻の
列を見た

呼吸を
供に
暖かい
部屋で待つ

散りゆく
花もよう
いくつも
見送れば
流れる
水の音なんて
やさしいだけ

平然と
朝になる
失う
覚悟は
できていた
明日を
見る者
だけが
背負う
痛み
だわ

散りゆく
花もよう
いくつも
見送れば
流れる
水の音なんて
やさしいだけ


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