僕は戦うために作られた軍事用ロボットとして生まれた
たくさんの人を傷付けて、勝つたびに褒められた

だけど、1人で戦う美しい君の横顔を見た時、
僕の中でエラーが生まれたんだ
上官はいつも僕に言った
「誰かを愛しちゃいけないぞ。守るものがあると自分が弱くなるからな、
強い男になるんだぞ。」

エラー音がうるさいから
君を殺しちゃおうと思って銃を向けた
でも僕にはそれが出来なかった
僕は君に恋をしてしまったのかな

喜ばせようと思ったのにそんなに花はいらないと言われた日もあった
寝顔が怖いと笑われた日もあった
貴方の作る料理は錆びみたいな味がして最高ねと、褒められた日もあった
なんで君が泣いてるかわからない日もあった

でもそうやって僕はちょっとずつ弱くなっていったんだ

「そんなの本当の強さじゃないわ。
もちろん守る誰かがいるのは時に貴方を弱くするでしょう。
でも弱さを知るという事は強いという事なの。」

夜空に容赦なく降る銃弾
弾が当たった事なんかなかったのに
腕の中にいる君を見てわかったんだ
僕は君の家族になりたかったんだ

僕は戦うために作られた軍事用ロボットとして生まれた
たくさんの人を傷付けて、勝つたびに褒められた


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