予報外れの雨が降って
あなたの熱を冷ます
どこか遠くへ行きたいのに 今は
新しいシャツが濡れて重い

知らず知らず進んでゆくの
いつか終わってしまうことも

ぽつりぽつり降り出した
雨は世界の音を消して
きらりきらり煌めいた
景色もそっと鎮めてしまう
いつのときも始まりは
青く青く美しいもの
先へ進めなくなるの
シグナルが滲んでゆく

到底 意味のないこと
きっと知っているのに
どうして与えないまま
求め合うの

幸せなんてこれっぽっちで構わないんです
背伸びしたって今以上なんて望まないんです

耳鳴りのように
やまない雨音
心は流れて
形を失くしてゆく

誰にも明かさない
ここからじゃ見えない
あなたに届いて
どうか遠くまで

知らず知らずひとりきり

ぽつりぽつり降り出した
雨はあたりの声を消して
ゆらりゆらり傾いた
想いもそっと鎮めてしまう
続けてゆくことだけが
ひとつひとつ傷を増やすの
誰より知っていたって
シグナルは変わってゆく

ぽつりぽつり降り出した
雨は世界の音を消して
きらりきらり煌めいた
景色もそっと鎮めてしまう
いつのときも始まりは
青く青く青く美しい
どこへも行けなくなるの
シグナルが滲んでゆく


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