翳した手の隙間 土の匂い飲み込む
息を止めたときに感じる生がなんか愛しい
灰色の天井を空と言って奪い合ってる
脆く落ちていくのは断片のような誰かの記憶
足並み乱す兵士は要らない

犠牲は付きものだから仕方ない
次は自分の番かもしれない
それが見殺しにする理由になるのか

逃げる意味があるのか
その先に自由はあるのか
本当は僕もただがむしゃらで
失うことなんて怖くない
忘れられるほうが怖いよ
知らないままに生きていくことより哀しいことはないと本気で思っていた
青い空はどこかにあってぼくらにも与えられているんだと

ぬるく吹いた風が 僕と昨日を跨いだ
追い越した先にはまだ咲けない小さな蕾

切られたロープの端で消えていく
情熱と美談を固く結んだ
踏みしめたとき感じた言葉にならない気持ちまだ今でも覚えてる

一瞬のためらいも許さない
もう引き返す事はできない
本当の僕が誰でなくても
この胸に宿った感情は
確かに息衝いているから
間違っていないと言い切れる強さが未来を切り開くと本気で思っていた
青い空の果てなき地図はどこまでも広がっているんだと

逃げる意味が無くても
その先に自由が無くても
この痛みさえ作り物でも

失うことなんて怖くない
忘れられるほうが怖いよ
知らないままに生きていくことより哀しいことはないと本気で思ったのに
どうしてもう君はいないの
青い空に落ちて消えた夢も

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