帰れないってわかってた
でもみんなの遊びじゃ退屈で
おっさんの留守部屋の隅で

縛られ眠る昼下がり

仄かなひかりで時々目覚め
照らされた身体がだらしなく
いちばんかわいいときの私は
どうやっていたんだっけな

夏バテ 夏の果て
だらしない幸せは
本物の子供が無邪気に壊すよ

私は老婆でおっさんは子供
そうだったのかもしれないね
私は何も思い出さずに
目の前の恋をする

殺されるとき流れてた音楽
時は止まらず連々と
さいごの言葉 さいごのごはん
噛みしめる暇はない

夏バテ 夏の果て
くたびれた夏のはしっこを
君の匂いにむせて
ついにほどいた

夏バテ 夏の果て
だらしない幸せは
本物の子供が無邪気に壊すよ

殺したときのさいごの柔らかさ
俺は絶対に悪くない
正しい息をしたかっただけ
君もきっと同じだろ

一年振りの夏なのに
君の裸を眺める夢をみて
冷凍庫に転がる頭にKissして
涼しい昼下がり


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