君のよりはやく 火の玉が落ちたらいいのに
この線香花火が照らす 君をずっと見つめていたいから

この火が消えたら お別れしなきゃいけないね
君が無理して笑うから さよならも言えなくなるよ

いつの間にか 夏の風に 君を見失って
見つけ出した時には もう遅かったみたい

綺麗だ 綺麗だ 最後の線香花火
ふたつ並べた 思いが 今 燃えて消えていく
さよなら さよなら いつか終わりが来ると
どこかで感じていたけれど 気づかないふりをしてたんだ

明日バスに乗って 遠くの街へと行ってしまう
君を止めることができない こんな弱い僕でごめんね

伝えたい事は 抱えきれない程あるのに
君はそのままでいてねとか そんな事しか言えず

忘れない 忘れない ふたりの線香花火
同じ気持ちで いることは 難しいんだね
さよなら さよなら 僕ら紡いだ日々が
火花になって 地面に転がっていくのを見ていた

消えない花火って 無いのかな 考えてみたけど
いつか終わりが来るから 今が愛しいんだよな

綺麗だ 綺麗だ 最後の線香花火
ふたつ並べた 思いが 今 燃えて消えていく
愛おしい 美しい 光 焼き付いたまま
僕は見つけた この胸に 消えない花火

最後の火が落ちて 僕らの夏は終わったね
残された暗闇の中で 微笑む君が僕には見えた


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