嫌なコトことからは逃げちゃえ！

見たとこ転校生かな?見たことのない少年がいる 「ねぇ君、何処から来たのかな?」話をきいてたまげたのです
転々と転校を繰り返し家業の手伝いをしてるってさ　表向きは見世物小屋の旅する一座を
装って
この世界を裏で操る組織に追われてるんだってさ　発売する前のドラクエもやったことがもうあるんだってさ

そんな孤独な君を　問い詰めるような野暮なことは言わないで笑い合ってあげよう　今がよけりゃ逃げてきてもいいさ

嫌なことばっかだった日々から逃げ出して　逃げに逃げて逃げまくった果てにここに着いた君が
得意げな笑顔で打ち明けた「秘密」で　確かにこの世に隠された真理が見えた　嫌なコトからは逃げちゃえ!

「話　聞いてくれてありがと　微笑んでくれたから特別! 君だけには「ボクの内緒の話」をしてあげる
ボクはある遠足の途中　肉体を捨てて 14歳の精神体のまま生きることにしたのさ
ホントは君の親でもおかしくない年齢かもだけどね　町を転々と中二を続けてる
都合の悪いこと　全部忘れてヘラヘラしてりゃ　現実世界に追いつかれる前に逃げ切って
逃げ勝っちゃたり　いつか笑える日が来るかもだろ?」

ずっと独りぼっちだったと言う君の秘密暴けば　君はここからまた逃げ出して　いなくなってしまうのだろうか

嫌なことばっかだった日々から逃げ出して　逃げに逃げて逃げまくった果てにここに着いて
君は「いつどこで生まれどっから来たのかすら忘れて　全て捨てヘラヘラしているんだ」と言った
その時　別のクラスの先生がやってきて　君の顔を見て腰を抜かすほどに驚いて
「遠足で死んだはずのアイツが返ってきた…」と呟く　君はその夜この町から消えた