どうでもいいような言葉を
一つ二つ三つ重ねたら
それきり私の心は止まった

タイムマシンが
実現可能だとして
それは一体いつになりますか
私が生きているうちに出来ますか

何故言ってしまったの
何故言えなかったの
何故あの時笑ってしまったの
いつか幸福な思い出も
悲しくなってしまうなら
どうして皆笑っていられるの
どうか口を閉じないで

身体に触れ合うその手で
全てを預け合った体温で
いつしか私の心は麻痺した

終わりはつまり
始まりなんだとして
いくつ終わらせればいいんですか
私はあと何回始めればいいんですか

何故この手を掴んだの
何故離さなかったの
何故あの時出会ってしまったの
いつか笑い合った記憶に
首を絞められるなら
どうして皆生きていられるの
どうか言葉を止めないで

どうせ平等じゃないのなら
どうせ押し退けられるなら
私は私の宝物を
無くさぬように守りたいの
だってそうでしょ この世界で
たった一つでもこうやって
平伏して跪けるものがあるのなら
それは とても幸せでしょ

なのに

何故言ってしまったの
何故言えなかったの
何故あの時笑ってしまったの
もしもあなたの夢の中
私がもう居ないなら
どうか私を置いて飛び立って
いつか幸福な思い出が
笑い合った記憶が
針の雨となって降り注いでも
激しい痛みに侵されて
涙が零れたら
その瞬間だけはどうか許して

ずっと消えない光
消えてくれない光


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