君と僕が生きた
ゴミ山の中に生まれた町から
遠くに見える
富裕層の住む高台は今夜も煌々と光る

物乞いに行こうぜ
今夜はごちそうがゴミの様に貰える
君はケーキを知らない
金持ちから貰ったって嬉しそうに笑う

真夜中 君が
頭痛 腹痛 吐き気を訴えて
ほどなくして
この季節の温度に溶け込んでいった

サンタなんて来ない町で
勝手に凍え死ぬ僕らを
金持ちが娯楽で殺す
僕らの命はケーキよりも安い
無知とは罪 貧しさも罪
死ななきゃいけないほどなのか
愚かさは病 貧しさも病
死に至るのは僕らのせいなのか

理解の速度を超えて
馬鹿な僕ら置き去り現実が走ってく
君はまるで眠ってるみたい
藁を巻き 折り紙の花を持たせた

日が暮れるまで
盗んだガソリンで火炎瓶を作った
馬鹿のくせにこんなことばかりは
出来るのが余計に悲しい

季節は巡ってゆくのに
君は もう 大人になれない
店仕舞いの街から
聞こえる 蛍の光

サンタなんて来ない街に
僕らが火を灯していく
マッチを擦って 蛍みたい
火炎瓶を投げて 地獄は此処に
無知とは罪 貧しさも罪
なりなくてなったわけじゃない
思い知るがいい 受け取ってくれ
この怒りを炎に変えて

君をそっと空き地に寝かせ
僕らはみんな少しだけ泣いた
荼毘にふす その煙が 余りに目に染みる
降り出した粉雪が綺麗で
涙が止まらなくて滲んだ街
背後から 鈍器が頭を打つ

サンタなんて来ない町で
勝手に死ぬはずだった僕らは
命なんて惜しくないよ
それよりも憎い悔しい悲しい虚しい
警察官に取り押さえられ
寄ってたかって袋にされ
この街は狂気を増していく
燃え盛る炎と共に
サンタなんて来ない町で
ただ平和に暮らしたかった
微笑みあう凍えた町は
どこよりも暖かかった
首の骨が折れる音がした
君と僕のクリスマス

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