LUNATIC AND LOLITA

窓際　雨　やがて　雪に
夕暮れ時計　夜に近づく
暗闇目を　背け眠る
儚き　刻　故に　恋し
窓際　雪　そっと　消える
夏の　海の　香りがした
ひぐらし哭く　耳澄まして
夕暮れ空　目を瞑って
愛した　物の　事よりも
過ぎた　季節　愛おしく
行く年　重ねつつ　想う
何故　孤独に　悲しむか
窓際　雨　今日も　雪に
夕暮れ　また　黒に染まった
私　は　何故? 涙枯れて
儚き　刻　故に　生きる
窓際　雪　溶けて凍る
外の　景色　歪んで見えた
無音と　白　虚無の世界
叶わぬ空　遠く　消えた
愛した　物は　貴方だけ
過ぎる　季節　戻れない
行く年　重ねたら　終わる
孤独に　逆らう　私
鮮やかだね　私の色に　染まる空
甘い色　はらり　堕ちる雪は飲まれる
目を閉じたら　目眩に　沈んだ
深く深く　見えなくなる程に愛して
夕日　沈む　日が差す頃
赤い　海が　広がる
苦しみ　目を　閉じる　刹那
薄ら目で　空を　追った
嗚呼　閉ざされた　世界　もう　見えない　空
閉鎖された　空間に　独り
雪舞う空が　哭いた　暖かく　消えた
私の眼で　見る事の　無い　夕焼け空
此の空の下　また生まれるなら
何よりも　美しい　私に　成りたい
怖くないわ　空に舞えるもの
空と海　此処で生まれて良かった

其の死は人格の中の嘘
新たな記憶となり蘇る